株式会社ナンキュウは、佐賀県が行う「次世代働き方改革モデル実践事業」に応募し、令和6年度のモデル企業に選ばれました。
私たちがこの事業を知ったのは、昨年、令和5年度の最終報告会でした。
職人同士の雪解け
強く印象に残ったのは、ある食品会社さんの発表でした。
職人はそれぞれ頑固で、仲が悪く、製造現場の雰囲気は良くなかったそうです。
しかし、ワーク・ライフバランスコンサルタントが間に入り、従業員とともに知恵と工夫を凝らして「仕組み」をつくったそうです。
この「仕組み」のおかげで、職人同士の関係が雪のように溶けていったという発表でした。
その「仕組み」は、以下のように説明されていました。
ありたい姿に向かって、現在地から何かを「カエル」
週に1回の「カエル会議」で働き方改革を行っていこう!
一般的には、週に1回の会議なんて、ハードルが高くないのかもしれません。
しかし、私たちは建設業です。
たった週に1回でも、現場の人間が時間を合わせて集まるのは、とても難しいことなのです。
しかし、私たち株式会社ナンキュウが、今こそ取り組まなければならない課題だとも感じました。
そんな中、令和6年度のモデル企業の公募が始まり、思い切って応募しました。
採択されれば、佐賀県からの助成がいただけます。
またとないチャンスです。
そして、7月に決定通知が届きました。
株式会社ナンキュウのHR部 人財育成チームが中心となり、「ナンキュウ版 次世代働き方改革」が始まったのです。
最初の壁は「カエル会議」
株式会社ワーク・ライフバランスの桜田さんと松久さんが、コンサルタントとして入ってくださることになりました。
まず、週に1回の「カエル会議」という壁にぶち当たりました。
人財育成チームのほとんどは、大型車両の運転者です。
現場から帰ってくる時間は、車両ごとに異なります。
週に1回とは言え、同じ時間に集まるというのは、とても難しいのです。
そこで、桜田さんと松久さんが来社される毎月1日を「カエル会議」としました。
ナンキュウ版のカエル会議は「月1回」です。
コンサルタントのお二人に柔軟にご対応いただいたこと、とても感謝しています。
ナンキュウの「ありたい姿」とは
まず、コンサルタントのお二人から助言をいただきながら、人財育成チームで「ありたい姿」を設定しました。
生産性を高める意識を持ち、チームワークが良く、メリハリがある仕事をする。
休日もしっかり確保できて、家族や会社の仲間との充実した時間を過ごし、県内外問わず選ばれる会社になる。
「ありたい姿」が明確になると、次に「課題」が見えてきます。
- 生産性を高める行動ができておらず、一人一人の負担が多い
- チームワークをもっとよくしたい
(思いやりがあるチームにしたい) - 早く帰れない雰囲気がある
- 仕事とプライベートを分けて、家族や会社の仲間と充実した時間過ごしたい
- 県内外問わず選ばれる会社になる
(認知度がなく、業界のイメージが悪く、求人申し込みが来ない)
この課題に対し、私たちがどんな取り組みをしたのかを2月26日に開催された「次世代働き方改革モデル実践事業 最終報告会」で発表させていただきました。




最終発表会に来られた方から嬉しいメッセージをいただき、ものすごく励みになりました。
メンバーの成長
長くて短い半年でした。
株式会社ナンキュウの若手で構成された「人財育成チーム」が、大きな一歩を踏み出してくれました。
これまでも、経営陣は「若手へ譲っていきたい」という思いを持っていましたが、若い社員は受け身で、何を考えているかわからないと感じていました。
人財育成チームメンバーの一人は、最終報告会を終えて、こう話しています。
自分は前職、大きな企業に在籍していました。
組織が大きいので、従業員の声は反映されにくいと感じていました。
今回の「カエル会議」でも、声を上げてもきっと反映されないだろうと。
最初は、この取り組みに対して半信半疑でした。
会議を2〜3回した頃、少しづつ「変化」を感じることができました。
「変化」が実感できると達成感も出てきて、やってよかったと思うし、これからもやるべきだと感じています。
コンサルタントの桜田さんの頬には大粒の涙が伝い、反対側の席にいた松久さんの目も赤くなっていました。
このお二人に担当していただいて、本当に幸せでした。
また、こういった機会をいただいた佐賀県の人材活用推進チームのみなさま、本当にありがとうございました。